【物語シリーズ】好きなことが見つからないと嘆く人へ送る名言7つ

アニメの名言 心に響く名言

原作西尾維新先生の『物語シリーズ』には心を熱くする名言がいっぱい。この記事ではまじめすぎるヒトへ送る名言に続き「過去と未来」「自分の選択の結果」といった人生に不可避なものにふれた傾物語の名言をまとめました。

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① ぼくは安心してねたましいよ

傾物語 名言 斧乃木余接

そこにいるのは鬼のお兄ちゃんじゃないか。

元気そうに生きているんだね、ぼくは安心して妬ましいよ。

出典元:傾物語 斧乃木余接

憑喪神の童女・斧乃木余接 (おののきよつぎ) は、どこからともなくあらわれ、皮肉めいた挨拶を口にする。それでも憎めないのはそこにまったく悪意がないからでしょう。人間の形をしているけど、人間ではない彼女。それにしても、ここまで素直に思ったことを口に出せるのは羨ましいものです。

 

② 楽しく話していても、わかりあえているとは限らない

傾物語 名言まとめ

なんのことはない、楽しくお喋りして面白いトークをしていながらも、ぼくはあいつとちっとも分かり合えてはいないのだ一番大切なことを聞けずにいるーあいつは僕に何も教えてくれないから。お前はどうしたいのか、お前の気持ちはどこにあるのか

出典元:傾物語 阿良々木暦

会社でも、プライベートでも、楽しく話していても、実は相手の深いところは知らないということは割とあるのかもしれません。その点阿良々木くんは自分が傷つく覚悟で踏み込んでいくので、この後きちんと関わっていくわけですが…。ただ距離感を間違えるとうまくいかなくなることもあるので、一概に近づくことがいいとはいえないかもしれません。

③ この世に絶対の安全なんてないんですよ

傾物語 名言 忍野扇

青信号を渡るときに、まるで神様に守られているような気持ちでいる人ばかりですけど、実は全然そんなことはないんですよね単にリスクが半分に減ってるだけです全部が青よりはちょっとマシでしかないんです危ない目にあいたくなければ横断歩道を渡らなければいいんです

出典元:傾物語 忍野扇

この世に「絶対」なんてないんですよね。丁寧に物事を進めていくことは大切ですけど、逆に石橋を叩いて壊してしまうのも勿体無い。ただ常に「危険がある」ということだけは頭の片隅においておきたいですね。

 

④ 平和ボケしてるんじゃないですか

傾物語 名言 忍野扇

でもだからこそ、そんなことを言い出すべきなのですよ。だれかが、たとえば、私が言い出すべきなのです。世の中がどんな危険な場所なの世界は夢と希望であふれていて、救いに満ちていて、人と人は愛し合うために生まれてきて、仲良くするべきで子供には幸せになる義務があるとか

傾物語 名言 忍野扇

そんなことをぺちゃくちゃ陶酔しながら言っているから、かんたんに足元を救われるんです。戦地の子供達はたとえ教育を受けていなくてももっとしっかりしていますよ少なくとも人生に対しては貪欲です。彼らの目には青信号ではなく、赤信号ばかりが写り込んでいますからね。

出典元:傾物語 忍野扇

【How dare you ! グレタさん国連で怒りのスピーチ】をみても感じることですが、現代人は「お伽話」に踊らされているところがあるのかもしれません。一時期の不景気でどっと落ち込んだ経済に荒んだ心、それが改善されてきたからか、そこから抜け出したいからか、「理想を描くこと」「ポジティブなこと」を良いこととする風潮があるように思います。「好きなことが見つけられない」と嘆くひともいますが、そう悩めること自体が実はとても幸せなことなのでしょう。

⑤ 生きていてくれて、ありがとう

憑物語 阿良々木暦 名言

僕は通りすがりのものですから。

でも、生きていてくれてありがとうございました。

出典元:傾物語 阿良々木暦

「ひとは生きているだけで価値がある」ということばがあります。これって言い換えれば、「生きているだけで、誰かを幸せにしている」ということなんですね。「いてくれるだけで充分ありがたい」、「いてくれるだけでなんだかほっとする」誰もが誰かのそんな存在であるのでしょう。

 

⑥ 未来をわかつ分岐点は、些細なところに

 

そうか、あったのか。そういう未来も、そういう世界も、そういうルートも。わたしと己がそのように寄り添い会える可能性も、ちゃんとあったのかーそれなのにわしは己がくだらぬ嫉妬ですべてを台無しにしてしまった。

物語シリーズ 名言

いっておくが、己とわしとの間にそんなに大きな差などなかったはずじゃぞ少しだけ周りの人間関係が違っただけで、条件がさほど違ったわけではない。そしてそれはわしならば埋められたはずの違いじゃった、わしのほんの少しの歩み寄りでじゃもう少しだけこの男に対して心を開いていれば…信じて、委ねておれば、それでわしと己(うぬ)は同じになれたはずなのじゃ。

出典元:傾物語 キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード / 忍野忍

自暴自棄になり何もかもダメにしてしまった彼女と、少し歩み寄って良い関係を作ることに成功した彼女、まったく異なる未来を得た自分同士の会話です。「もうダメだ」と投げやりになることは、人間誰しもあるとおもいます。落ち込むことは悪いことではなく、ただそこから何を学ぶか、辛いことは変わらないけれどならば何ができるのか、そう考えることで未来が大きく変わる、という現実を教えてくれるシーンです。

⑦ 世界を変えることはできないけれど

物語シリーズの名言

たった一人の人間には世界を変えることは難しいが、世界を傾けるくらいならできなくはないのかもしれんな。

出典元:傾物語 忍野忍

バタフライ効果、非常に些細な小さなことが様々な要因を引き起こし、だんだんと大きな現象へと変化することを指すことばです。誰もが少しずつ何かに影響を与え合って、世界が織り成されているのでしょう。自分がした小さなことも巡り巡って誰かのためになっているのかもしれません。

 

⑦ 幽霊になったことは不幸ですけど、出会えたことは幸せです

幽霊になったことは不幸せですでも阿良々木さんに会えたことは幸せですね。

だからまあ総合的には私は幸せですよ生きている間にはお母さんに会うことはできませんですけれど、悔いを残して死んだおかげで、わたしは阿良々木さんに会えたんですから。

出典元:傾物語 八九寺真宵

人生って「嬉しいだけ」「悲しいだけ」と一概にくくれるものじゃないんですよね。「これは嬉しいけど、こういう部分もあった」と分けて考えられる彼女はさすが、何十年もさまよっていただけあります。「なにもしてなくていい」っていうのはある意味楽ではあるのですが、それだけじゃさきに進めないんですよね。「嬉しい部分を自分で見つける力」は幸せを感じる心に直結しているのかもしれません。

というわけで、今回は物語シリーズのなかでも些細なことで運命が変わる」というメッセージがこめられた、傾物語まよいキョンシーの名言をまとめてみました人生は選択でつくられる、といいますが、まさにそういった「小さな決断」や「選択」の積み重ねが、また未来の自分をつくっていくのでしょう。ただヒステリーというのでしょうか、そうして積み重ねてきたものを、一度の自暴自棄で崩してしまうのはやはり勿体無いとおもうのです。もちろんやってしまったらそれはそれ、気持ちを切り替えてやり直せば変えられるものもあるでしょう。一度きりの人生だからこそ、後悔しないよう日々を積み重ねていけたらいいですね。

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