学校って楽しいこともあれど「●●ちゃんがあの人のこと嫌いっていってた」とか「あの子調子づいているよね」とか、面倒臭いことも多いんですよね。この記事ではシカトや、グループを作る煩わしさ、誰でも経験するような学校での悩みをスカっとさせる名言をまとめました。
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① 善だけの人も、悪だけの人もいない
しかし人間なんて多かれ少なかれみんな、泥棒みたいなものだろうよ。どいつもこいつも、他人の利権をかすめとることしか考えてねえ。
「でもそうじゃないひともいっぱいいると思うけれど」
ーそれをいうならそうじゃない時もいっぱいあるというべきだろうな。そいつがどういう時に、どういう奴なのかってことだけだろ。善人だってたやすく悪人になるし、悪人だってたやすく善人になる
出典元:囮物語 蛇(くちなわ) / 千石撫子
人って時と場合、または相対するひとに対して、在り方が変わるんですよね。ボスキャラに媚びへつらっているかと思えば、自分より弱いと認定した人にはありえないほど冷たい態度を取ったり。そこが人間らしさともいえるのですが、「なんて理不尽な…」と思うことも多々あるでしょう。だからこそ「ふーん、そうなんだ」と受け流す力を持つと自分がラクに生きれるのかもしれませんね。
② いつまで被害者のつもりなのかな?
いやいや、怪異に対して純然たる被害者だっていうのは珍しい。ただしひとはいつまでも被害者でいられるわけじゃあないからね、千石ちゃん。被害者でいる時と加害者でいる時があるだけだ。
それとも君はいまでもまだ、被害者のつもりなのかな?
出典元:囮物語 忍野扇
③ 被害者ってラクでいいよね
そうやって目を伏せて何を言わずにいれば、確かに被害者でいつづけることは出来るのかもしれないけれど。果たして今回はそう、うまくいくのかな?
ー被害者ってラクでいいもんね、みんな同情して優しくしてくれるもん
出典元:囮物語 忍野扇
だれしも被害者になることはあるとおもいます。とくに学校ではまだ理性が成熟しきっていないこともあり、酷いことをあえてしてくる(言ってくる)ひともいるでしょうから。ただ「ずっと被害者でいる」ことは少しズルイというか、「自分はこんなに傷ついたんだから」と言い続けることでマウンティングを取るのは、いかがなものでしょうか….
④ ろくに会話もせず、棚上げに
おいおい撫子ちゃん、お前はそうやって「とにかく」とか「さておき」とか、そういう切り替えの文言だけで世渡りをしてきたのかい?
ろくに会話もせず、俺様のいうことに納得しているでもねぇのに、反論するわけでもなく、検討もせずに棚上げにする、ってのが撫子ちゃんの処世術かい?
出典元:囮物語 蛇(くちなわ)さん
ここの部分を言語化すると、「自分がない」ということになるのでしょうか。人間関係のなかに、波風をたてないように、あたりさわりのない返答でのらりくらりとすり抜けていく。自分が傷つかない方法としてはありかもしれませんが、これを続けていれば「自分」というものが消えていってしまいます。社会には学校以上に様々な人がいますから、「自分の人生」を生きていくためにも、「自分を主張する」訓練というのも、同じくらい大切なのでしょう。
⑤ よかったのう、たまたまかわいくて
そうやってただただ、ブルブル震えておるだけで、殺す気が無くなってしまうような己 (うぬ) は得でいいのう。ーひょっとするとわざと演じとるのかとおもっとったが、そういうわけでもないようじゃな。ーそうやって一生暦お兄ちゃんに心配してもらっておればいい。
よかったのう、たまたまかわいくて。
出典元:囮物語 忍野忍
このワードいってみたいですね、いや、言いたいときぶっちゃけありますよね「よかったねえ、たまたまかわいくて」って。ひがみもはいっていますが。しかし忍ちゃんのワードはそれではなく、撫子ちゃんにとってはまさに「的を射た言葉」だったのでしょう。
⑥ 可愛いだけの撫子ちゃんが悪いんじゃないの?ばーか!
えっと撫子ちゃんの言いたいことはわかったけれど、それはでも
可愛いだけの撫子ちゃんが悪いんじゃないの? ばーか!!
出典元:囮物語 阿良々木月火
オブラートに包まず、そのままそっくり言葉を向ける月火ちゃん。自身もアラサーにはいって、「さっきからやりたくない言い訳ばっかりだよね、言い訳は聞いてないんだけど。どうなりたいかって聞いてんの」って言われて号泣したことを覚えています。人生にはそういったときにレンガで頭を殴られうように、衝撃的な言葉をもらうことがあります。ただうまく消化できればそれは自分の人生をもっと豊かにしてくれるものになるんですよね。
⑦ テメェの仕事押し付けてんじゃねーぞ
うっせーんだよ!進展なんてあるわけねーだろ!俺様にテメェの仕事押し付けてんじゃねぇぞ!人の面みりゃ例の件はどうなった、どうなったって、どうなるもこうなるもねえよ!
無茶な頼みごとだってことはテメェが一番わかってんだろうが。
出典元:囮物語 千石撫子
教師も所詮人間ですからね。虫の居所が悪い日もあれば、生徒に当たったり、つい押し付ける形になってしまうときもあるのかもしれません。ただおかしいなとおもったことは、納得するまで聞いていいと思います。「なんでそんなこというんですか?」「なんでこれが必要なんですか?」無邪気にいえるのは、子供の武器でもありますからね。
⑧ なにもいわないからって何も感じないってわけじゃない
人をなんだとおもってんだ、人形か何かか。どうせ俺様は可愛いだけだよ、何を言われたって言われるがままだよ。だけどだからって、何も感じてねえわけじゃねぇぞ。おとなしい奴が本当におとなしいとおもってんな!
出典元:囮物語 千石撫子
ひとにあれこれ言われているうちに、堪忍袋の緒が切れたように撫子ちゃんの不安が爆発したわけですが。「おとなしい」「なにをいわない」ひとって、ズケズケ物をいうひとに比べて感受性が豊かだったり、当事者よりずっと客観的に物事を見て射たりするわけです。「争いに勝てど、のちに恨まれる」という言葉があるとおり、言い返さないからといってあれこれ好き勝手いったツケは案外本人にまわってくるのかもしれませんね。
⑨ 適当なところで折り合いをつけねえと、いつまでも続くぞ
いいかお前ら、現実をみろよ!過ぎたことでいつまでもウジウジとして、貴重な青春時代を台無しにしやがって。どんだけムダなことをしているかわかってんのか。お前らは友達だとおもっていた奴が自分のことを妬んでいたら、それだけでもう友達じゃなくなるのか?嘘をつかれたらそれで終わりか?
適当なところで折り合いをつけねえと、いつまでもこんな状況が続くんだぞ!だったら塗り替えなきゃ駄目だろうが、書き換えなきゃ駄目だろうが!一時期は変なおまじないのせいで信用できなかったけど、ちゃんと仲直りしましたって思い出によ!
出典元:囮物語 千石撫子
切り替える力って生きていくうえでとっても大切なものです。「悲しかったこと」「落ち込んだこと」「やるせなかったこと」、起こった事実とそれに対する感情はなくならないかもしれませんが、それを受けてどう動くかは自分次第なのです。そのまま恨み続けるのか、切り替えて新しく人生を紡いでいくのか、そこは自分しか決められないことです。
⑩ お前らなんか大っ嫌いだ、でもクラスメイトだぜコンチキショー!!
ああ、お前たちは最低だ!本音と建前を使い分ける偽善者だ、信じたさきから裏切るこの世のクズだ!地球上で最も下等な生き物だ!だけど、どっかに本当もあったはずだろうが!嘘だって本当だったかもしれねえだろ!
嘘や裏切りや欺瞞や偽善を許してあげられる度量を持ちやがれや!いつからお前は人を選り好み出来るほど偉くなったんだ。好き嫌いで人付き合いしてんじゃねーよ、俺様はお前らなんか大っ嫌いだ。でもクラスメイトだぜコンチキショーが!
出典元:囮物語 千石撫子
これほどスカッとする言葉はないとおもいます。「●●ちゃんが●●ちゃんのこと嫌いっていっていたよー」とか、「あの人最近調子づいているよね」とか、面倒臭いことばっかりなんですよね。そう考えるとたまたま近くに住んでいたってだけでクラスメイトになる小中学校というのは、「大っ嫌いでもそれなりにうまくやっていく力」を養う機会なのかもしれませんね。
あとがきにかえて
この記事では、学校にある煩わしい問題をスカッとさせる、囮物語の名言10をご紹介しました。
グループを作りたがる女子の集団、「気に入らない」というだけでハブられた人を一緒にからかう男子、問題を見て見ぬふりする先生。「本当にどうしようもないな、こいつら」と思うこともあるでしょう。でもそれをどう乗り越えるかによって、その後の人生が変わったりするのかなとも思うのです。
というのは推論ですが、まあ、確実にいえるのは子供のとき「勉強する人をばかにする不良」がいなかったら、自身ここまで勉強して好きな仕事に就くこともなかったでしょう。
「今ある何か」は未来をつくる重要な材料で、それを生かすか殺すかは自分次第。ストレスがたまったら「本当どうしようもねぇなコンチクショー!」と呟いて、自分はどういう大人になりたいか、考えてみてはいかがでしょうか。闇の中でヘッドライトが、足元ではなくそのちょっとさきを照らすように。ちょっだけさきを照らすと見えてくるものもありますからね。
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