1965年に公開されたミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」のオープニング曲、The hill is alive。お転婆で修道院では問題児扱いされていたマリアは、トラップ大佐の家に家庭教師としておもむき、歌を通して7人の子供たちにありったけの愛情を注ぎます。
この映画はその過程をとの交流を通して「自分らしさ」を見つけていく物語。今回も最初は歌の和訳を、そして日常会話でも使えるようなワードをピックアップして解説していきます。
The Hills are Alive (Prelude) 歌詞和訳
タイトル:The Hills are Alive
歌:Dame Julie Andrews(ジュリー・アンドリューズ)
The hills are alive
高原が生きている
With the sound of music
音楽とともに
With songs they have sung
昔から変わらない歌とともに
For a thousand years
そう何千年も
The hills fill my heart
高原は私を満たしてくれる
With the sound of music
音楽の響きで
My heart wants to sing ev’ry song it hears
それを聞いて、私の心までもが歌い出す
My heart wants to beat like the wings of the bird
私の心は、はばたいていく
That rise from the lake to the trees
まるで鳥たちが翼を使って、湖から木へ移動するように
My heart wants to sigh like a chime that flies
私の心はこがれていく
From a church on a breeze
まるで協会の鐘が風にのっていくように
To laugh like a brook when it trips and falls
私の心は弾んでいく
Over stones on it’s way
小川のなかで、小石に踊る流れのように
To sing through the night
夜通し歌っていたい
Like a lark who is learning to prey
まるで祈りを習うひばりのように
I go to the hills
わたしは高原にいく
When my heart is lonely
心細さを感じたときに
I know I will hear
そして聞くの
What I’ve heard before
以前聞いたことがあるものを
My heart will be blessed
わたしの心を満たしてくれるもの
With the sound of music
そう、音楽の響きで
And I’ll sing once more
そして、わたしは歌うの
(英語歌詞はLyric find https://www.lyricfind.com/より引用、日本語翻訳は筆者)
サウンドオブミュージック、見どころはここ
(映画/ Sound of music)
今回ご紹介した「The hill is alive(高原が生きている)」はプロローグでマリアが歌う曲であり、また途中トラップ大佐への恋心に気が付いてどうしていいかわからず修道院に逃げ帰った時、悲しくなった子供達が「マリア先生が歌うと元気になるといっていたわ」といい歌った曲です。
現代社会では携帯や、テレビといった娯楽がたくさんありますが。映画公開は1965年ですから、その頃は遊びといったら木登りとか、歌を歌うとか、ボール遊びとか、そういったいわゆる原始的なもの、なんですね。
歌を歌うことが純粋に楽しくて楽しくて仕方がない、そんな感情がすごく伝わってくるのです。
英文和訳の解説と、例文
音楽の響きとともに、高原が生きている
英語原文: The hills are alive with the sound of music
知っておきたい単語
- Hill: 小山、岡、坂、坂道
- Alive:生きて、活動して、存続して
- Sound :音、音響、響き、印象、騒音
Hillは小高い丘や、坂道なんかにも使われます。With〜で「〜とともに」といった意味があります。
Alive(生きている)を使った例文
Oh, he is still alive!!
おい、まだ彼は生きているぞ!
高原は私の心を満たしてくれる
英語原文The hills fill my heart
知っておきたい単語
- Hill: 小山、岡、坂、坂道
- Fill:いっぱいにする、満たす、詰める、占める
- Heart:心、気持ち、愛情、心臓、胸、感情(特に優しい心)
Fillはなかなか便利な言葉でして、会社の求人案件だったり食欲だったり、気持ちだったりいろんなものにつかえます。今回の場合は「Fill my heart(私の心を満たす)」という使い方でしたね。
Fillを使った例文
- The position is not yet filled. そのポジションはまだ埋まっていませんよ
- The meal failed to fill him. その食事では彼の食欲は満たされなかった.
私の心は弾んでいく
英語原文: To laugh like a brook when it trips and falls over stones on it’s way
知っておきたい単語
- Laugh: (声を立てて)笑う、おもしろがる、うれしそうである
- Brook:小川
- Trip:つまずき、踏み外し、いい損ない
- Fall:落ちる、落下する、散る、(突然不本意に)倒れる
正直この文書が一番訳しづらかったです。Tripは旅行という意味もあるのですが、実は躓くとかそういった意味もあります。「Trips and falls」で、つまづいたり、倒れたり、みたいな意味になります。
じゃあ「To laugh like a brook when it trips and falls over stones on it’s way」はどう訳すのか。直訳すると、「途中で石につまずいて転ぶ小川のように笑う」です。
映画を見るとわかりやすいのですが、小川の中で「小石にぶつかり流れが変わる水が、楽しそうにみえる」情景と、高原にきて弾む心をともに表現したフレーズなのでしょうね。
Trips and fallsを使った例文
There is a runner who trips and almost falls.
つまづいて、ほとんど倒れそうなランナーがいるよ
あとがきにかえて
「The hill is alive」は聴いているだけでなんだか気持ちが軽くなっていくような、そんな清々しい曲です。
綺麗で、重厚感があって美しいバックミュージックに重ねられるMariaの声がただただ美しいのですが、歌詞の意味を理解して聞くと2倍も3倍にも、心を解放させるような不思議な効果がある曲です。もし興味のある方はぜひぜひ、英語の意味を取りながら一度聴いてみてはいかがでしょうか。
コメント