どんなことが待っているのか、誰と出会うのかもわからない、頼れるひとだっていない、でも決めたからには進むしかない。そんな心情にぴたりと当てはまるのが、2018年に放送されたアニメ「宇宙よりも遠い場所」。何かを成し遂げたい、自分を変えたい、各々そんな想いを抱えた女子高生4人が、宇宙(そら)よりも遠い南極を目指して旅をする物語です。
人生には分岐点がたくさんあり、逃げたくなるときもある、コンプレックスに負けそうなときもある、これ意味あるのかなって思う瞬間さえある。それでも変わりたいと自分の全てをさらけ出して、困難をひとつひとつ超えていく、彼女たちの声にはきっと元気をもらえるはずです。この記事では、勇気が出てくるよりもい名言をご紹介します。
※引用した画像の著作権は各々の作者に帰属します。著作権法32条(引用)に従って掲示させていただきます
不思議と元気が湧いてくるよりもい名言7つ
① だから言っただろ出来るって、私はやるって
「わたしはいく。絶対にいって、無理だって言った全員に”ざまあみろ”って言ってやる。受験が終わって高校にはいったとき決めたの。」
STAGE02 「歌舞伎町フリーマントル」より引用
何かをすると決めた時、必ず後ろ髪をひかれることはあるはず。なかには、足を引っ張られるような場面に出会うこともある。でも何も言われても「いく」と自分の意思を突き通した報瀬はチャンスをモノにして、夢を叶えます。そして、南極の地におりた瞬間、
「ざまあみろ!ざまあみろ!ざまあみろ!」
と叫ぶ報瀬。想いの強さと、わがままは紙一重。無理だと決めつける人を見るたび、自分のパワーに変えてきた。自分の考えを曲げない彼女をみていると『結局自分がどういきたいかを貫いたひとが夢を叶える』のだな、と改めておもいます。
② 人には『悪意』があるんだ、悪意に悪意で向き合うな
「だからいまここで波風たてたってしょうがないだろ。今までだって陰口言われたって我慢してきたんだろ。人には悪意があるんだ、悪意に悪意で向き合うな。胸を張れ。それにいまここにいるのは一人じゃないだろ、話せる相手がいるってことだ」
STAGE05 「Dear my friend」より引用
ときには、「相手を傷つけようとして」意図的にどういった言動をする人もいます。中学生のときに辛い想いをした日向は、そこに真っ正面からぶつかっていってもいいことはないことを知っていたのでしょう。世の中には色んな人もいますが細かいことは気にせず、周りに流されず自分の感情の舵は自分で握っていたいですね。
③ ここじゃないところへ向かわなきゃいけないのは私なんだよ
「昨日キマリに言われてやっと気付いた、くっついて歩いているのはキマリじゃなくて私なんだって。キマリに相談されて、呆れて、面倒みるようなフリして偉そうな態度とって。そうしていないと、なにもなかったんだよわたしには。自分になにもなかったから、キマリにも何も持たせたくなかったんだ。ダメなのはキマリじゃない、私だ。ここじゃないところへ向かわなきゃいけないのは私なんだよ」
STAGE05 「Dear my friend」より引用
若い時は特に人と自分を比べてしまいがちです。持っていないものばかりがみえて、やっかんだり、落ち込んだりすることもあるかもしれません。でも、自分が好調なときは自分が支えて、不調な時は支えて貰えばいい、教えて貰えばいい。嫉妬も正しく対処すれば、自分の成長の原動力になるのですね。
④ 頼りにしていたものが何もない世界で、自分を信じて進むこと
「いままで頼りにしていたものが何もない世界へ旅立つ、右に行けばなにがあるのか、家はどっちのほうに行くのかわからない世界に。明日どこにいるのか、明後日どこにいるのか、どこを進んでいるのか想像できない世界に。それでも踏み出す」
STAGE05 「Dear my friend」より引用
進学するとき、社会にでるとき、結婚するとき、「何もかもが違う」世界で生きていくこともあるでしょう。日常のなかにある喜怒哀楽、おおきな世界のなかで自らする体験ほど貴重な時間はないので、『これは自分が決めた道』と胸をはり、自分を信じて進んでいきましょう。
⑤ 大切にしている気持ちは、貫いて
「意地になって何が悪いの!意地はって、ばかにされて、嫌な思いして、それでも意地はって生きてきた。気を使うなっていうなら、はっきりいう。気にするなって言われて気にしないバカにはなりたくない、先にいけっていわれてさきにいく薄情にはなりたくない、4人でいくっていったのに、あっさり諦める根性なしにはなりたくない!4人でいくの、それが最優先だから!」
STAGE05 「ようこそ、ドリアンショーへ」より引用
ときに他人に頼ることも必要、いままで自分の世界にこもっていたひとも自分を曝け出さなきゃいけないときがくるでしょう。でもそういうときこそ、逆に「ああ、自分ってこんなところあるんだ」ってわかることもあるはず。そうやってひとつずつ自分の足りないところを見つけて、乗り越えて、大人になっていく、留学は語学だけでなく人間としても成長していくのではないでしょうか。
⑥ いかない、ということはありえない
「でも前にもいったとおり、行かないということはあり得ない。必要な準備はしてきたし、安全面だってこれ以上ないってくらい気を使っている。それになにより、この船の隊員は絶対いくって強く思っているから」
STAGE05 「宇宙をみる船」より引用
いくら理屈で述べたところで一番の言動力になるのは、「やりたい」と思う、「やり遂げたい」と思う、「夢を叶えたい」と思うという気持ちの強さなのでしょう。生きていくのは挫折と克服の繰り返し、どんなに自分が足りなく遠く思えても、「成し遂げたい」気持ちがあればそれは絶対に実現できるはずです。
⑦ 夢を叶えるために、リスクをとる
「10年かかろうが、20年かかろうが構わない。わたしだけじゃない、3年前一緒にいった隊員の殆どはいままた、ここにいる。予算は大幅に削られ保証もほとんどなく、帰ってきてからの生活のアテがないものだっている。それでも集まりそれでもここにいる、この船はそういう船」
STAGE05 「宇宙をみる船」より引用
不安を感じたらとりあえず動く、やってみること、保証なんていくら待ってもないのだから。動き出すために必要なのは、勇気じゃなくて情報だ、というのは某芸人さんの名言ですね。
あとがきにかえて
神アニメと称された「宇宙よりも遠い場所」には、ひとなら誰もが感じたことがある、「あ、これ」という瞬間がたくさんあるのです。そして心がスッキリして「よしまた頑張ろう」と思えるパワーワードがたくさんはいっています。人生に迷ったとき、落ち込んだ時、またはちょっと後押しがほしいときに、思い出してみてはいかがでしょうか。同じことに悩んでいる人がいる、そして克服したひとがいるんだ、って思えるとひとは安心できたりするものです。
コメント