人類の叡智の結晶、黒部ダム。圧巻の景色と堂々たる存在感で、連峰の麓に佇んでいました。
私は富山側から入り、アルペンルートを通って黒部ダムへ辿り着きました。帰りはそのまま長野に抜けたのですが、予約云々を含めてはじめに知っておきたかった情報がいくつかあったので、料金や待ち時間などと合わせて行き方をまとめておきます。
タイムスケジュール
述べ8時間、当日は、下記スケジュールで進むことができました。
10:10 立山駅出発
10:23 美女平出発
11:15 室堂ターミナル出発
11:50 大観峰出発
12:30 黒部湖出発
12:35 黒部ダム到着
15:05 黒部ダム出発
15:26 扇沢到着
8月の平日でしたので、混雑もなく待ち時間なく乗り物に乗ることができました。
黒部ダムに行くためには、この通り、いくつもの乗り物をのり継いで行く必要があります。ダムは、右下にみえる「黒部湖」駅を降りたところにあり、そこからダムの上を歩き15分ほどしたところに絶景スポットがあります。
事前に予約すべきもの
アルペンルート切符
概ねスムーズにいったのですが、しておけばよかったと思ったのが、「立山黒部アルペンルート切符の事前予約」です。富山側から黒部ダムに向かうには、まず「立山駅」からケーブルカーに乗る必要があります。 このケーブルカーのみ予約制で、決められた時間にしか乗れないのです。
私たちは7:45に当日券を入手したのですが、ロープウェイは10:10まで満席でした。公式ホームページから、予めWEB予約ができるようなので、予約しておくことをお勧めします。(前日正午まで)
ちなみに往復の場合、リミットが11時出発までだそうです。当日券は売り切れてしまうと、アルペンルートに入ることもできないので、やはり予約しておくのが安心だとおもいます。
マイカー回送サービス
富山側から黒部ダムへ入り、「せっかくなら長野へ抜けたい」という方にはマイカーの回送サービスがあります。立山で車を預けて、長野の扇沢で車を受け取ることができます。
- (株) 立山トラフィックサービス TEL:0120-182-200
- 大町トラフィック(株) TEL:0120-233-454
- 三渓社 TEL:0120-123-836
- (株) 日星TEL:0120-421-944
料金は、26,500円前後するのですが、「往復では味気ない」「せっかくならアルペンルートを満喫したい」といった方にはとてもありがたいサービスです。こちらも要事前予約で、人気シーズンだと予約がいっぱいになってしまうので早めに予約しておくのがいいでしょう。
料金
料金ですが、アルペンルート片道と、マイカー回送サービスの利用でこのくらいかかりました。
- 立山黒部アルペンルートきっぷ 9.300円 x2
- マイカーサービス 26,500円
富山側から入ると黒部ダムまで、5つほどの乗り物を乗り継がないといけません。マイカー回送などを利用せず、黒部ダム(黒部湖)まで行って戻ってくる場合、13,180円 (一人)で行くこともできます。
2つ目の乗り物、立山高原バスは左側へ乗ることをお勧めします。というのも、バスは右回りで山を登っていくため、絶景ポイントはどれも左側にあるのです。
どんどん標高があがっていき、連峰の美しい姿を拝むことができます。
大観峰から見る黒部湖
室堂から立山トロリーバスに乗ると、立山の反対側へ出ます。大観峰からは、美しい黒部湖を一望することができます。大観峰は標高が2,316メートルほどもあり、体感温度はいっきに低くなります。
夏でも15度くらいと涼しいので、薄い長袖があると役立つでしょう。
黒部ダム
黒部湖駅を出て進むと、圧倒される大きさのダムが待ち構えています。えん堤の高さは186メートルと、上から見ると足がすくむ高さです。夏の間は観光放水がされているので、その迫力に息を呑むことでしょう。
知っておきたいポイント
黒部ダムといえば「ダムカレー」が有名ですが、平日であってもレストハウスはとても混みます。お昼前後には行列ができますので、早めに入ることがお勧めです。
一階にある軽食屋さんは回転率もよく、ダムカレーマン (中身がグリーンカレーでとてもおいしい)や、ハサイダーフロートを味わうことができます。
また、出発点の立山には、「おにぎりの志鷹」というおいしいおにぎり屋さんもありますので、そこでおにぎりを買ってダム近くで食べるのもまたおすすめです。(登山客に人気、富山米をつかった作りたておにぎりは最高)
まとめ
富山側 (立山)から黒部ダムへの行き方まとめ、
- 5つほどの乗り物を乗り継いで黒部ダムへいくことができる
- 乗車用の、アルペンルート切符は予約するのが良
- 当日券を買うことはできるが、早朝に行かないと売り切れる
- 長野側へ抜ける方は、マイカー回送サービスの利用がおすすめ
- 往復で行く場合は、11時まにロープウェイに乗る必要あり
でした。
平日でしたので、最初のロープウェイにさえ乗ってしまえば、後は待ち時間なしでトントン拍子で進むことができました。当日券を買って待ち時間がある場合は、近くにある立山カルデラ砂防博物館で時間を潰すこともできます。(でも9時開館)
早朝は登山客で溢れているので、個人的にはやはりWEB予約をしておくと安心だとおもいます。プロジェクトXの「黒四」シリーズをみてからずっと行きたいと思っていたのですが、念願叶って嬉しかったです。
戦後、あれだけの物を作った人間のパワーに感銘するとともに、ダムの力強さからパワーをいただいた気持ちです。今度は「雪の道」を見に行ってみたいなとおもいます。 (混んでいそうですが)