うちのマルプーむぎ先生 (女の子) が、2021年2月に無事1歳を迎えました。マックスで3キロと小柄なわんちゃんではありますが、無事成犬となり家族会議の末に避妊手術をおこなうことにいたしました。
というのも、どんなに可愛くてミックス犬の子供はなかなか難しいようで。むぎの子育て姿を見たかったし、仔犬 (私にとっては孫) を一緒に育てたかった思いもありましたが、むぎの身体のことや将来のこと考えて今回はこういった決断に至りました。
この記事では、避妊手術を決めたきっかけ、また一泊二日の入院でいくらかかったのかなど諸々をまとめておきます。
避妊手術はするべきか
手術の決め手
なぜ手術を決めたかというと、
- 犬の乳腺腫瘍、乳がんといった病気を防げるから
- もしもの妊娠でむぎが痛い思いをするのを防ぐため (相手が小さくないと赤ちゃんが大きくなり母体が危険)
- 7歳以上になると手術は高リスクになる
乳腺腫瘍は発情を3回経験するまでに避妊をすると95%以上の確率で腫瘍は発生しない、といわれており、また子宮蓄膿症も予防できるという事実にも後押しされ、なるべく早いうちにと手術に踏み切ったのでした。(参考文献:https://www.irisplaza.co.jp/media/A13944627884)
メリット・デメリット
いぬのきもちを読んだり、獣医師さんトリマーさんに相談したのですが、若いうちなら治癒力も強いらしく「うちは傷口はもう見えないくらい」といった声もききました。
メリットとデメリットを比べて「うーんうーん」と考えていたのですが、結局何が大切ってむぎが長く健康に生活できることなんですね。
「あの時やっておけば」と後悔するくらいなら若いうちに一緒に乗り切ろうと手術を決めました。あとわんちゃんは半年に1回ヒートがくるのですが、その間10日ほどはドックランにもいけず、ピーク時はおうちでもマナーパンツをしたりと割とストレスがかかったりします。
そういうのも防げるのであれば、避妊手術はむぎが生き生きと生活していく助けにもなるのかなと思いました。 (ヒート中に散歩をしていると、オスのわんちゃんが反応してしまうのでお互いトラブルにもなりかねない..)
避妊手術のながれ
(本人は手術直前までまったく無自覚)
4月に予約がとれたわけですが、もちろんむぎはそんなこと知りませんので毎日いつも通りでした。玩具箱をひっくり返して、電池が切れたように仰向けで寝るのがお得意なようです。
手術の流れとしては、
- 病院で診察してもらう (手術できる状態かどうか)
- 日取りを決める (病院によるが、むぎの場合は一泊二日)
- 当日朝ごはん抜きで病院へいく
- 当日のおひる時間に手術
- 一泊様子をみて翌日お迎え (退院)
という形でありました。
お腹の皮膚が黒ずんでたりすると、肌が荒れているとして延期になる場合もあるようです。そうならないよう、手術の前はしばらくシャンプーは控えるようにしていました。洗いすぎると肌荒れしちゃうようです。
病院での診察待ち
(おててもしまってリラックス)
むぎは病院にいくのは嫌がりません。
むしろ「お出かけ」というと、自らお出かけ用のケージに入って待っているくらいです。どこに行くかはとくに関係なく、家族といっしょにいたいだけなのかもしれません。ウキウキワクワク、車に乗り込んでくれましたが、連れて行く先に手術が待っていると思うとなんだか心が痛みました。
(動物病院の表にあるベンチでいっしょに順番まち)
でもきっとすぐに終わるから大丈夫、病院の待ち時間もちょこんとお利口さんにしていました。
はじめての入院手術
ずっとおとなしくちょこんとして、尻尾をふりふりしていましたが診察台ではへっぴり腰でした。
先生にあずけて、あれよあれよという間に一時的に離ればなれ。むぎ先生がいないと掃除がはかどるので、先生のおうちを掃除してかまくらベットまで洗濯しました。むぎがきてからずっとつかっているこれです。
毛布も洗ったのですが、時々日干しするくらいなのに匂いがまったくない… 若干太陽のような香ばしい匂いはしますが、マルプーは獣臭というか、犬臭というか、そういったものがまったくないんですね。
名残が少なくちょっぴり寂しくなりましたが、破いたりう◯こをつけたりせず綺麗に使ってくれてるんだなあとしみじみしました。病院には緊急連絡先として私の携帯番号を伝えていましたが、何もかかってきませんでした。(ほっ)
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きたる退院の日
翌朝迎えに行くと、エリザベスカラーをつけたむぎ先生がいました。
感動の再会でしたがむぎ先生は、何が起きたかわからないような感じでソワソワしていました。ご飯はもう食べても大丈夫ですか?と聞くと「大丈夫ですよ、昨日の夜も結構ムシャムシャ食べてました」と。開腹手術の翌日にもう立って歩けるんですから、動物の治癒力ってすごいですね。
- お腹にはったテープは2,3日で剥がしてください
- 次の週に、抜糸のために来院
と確認をとって無事帰宅。
術後の様子
帰ってきて速攻お気に入りのベッドへ、疲れたのかこのまましばらく熟睡していました。がんばったねえ。ちなみにしばらくすると飼い主のそばにきてくっついて眠っていました。
痛いのか丸まっていた… こんなに元気がないむぎをみるのははじめてで心が痛みました。抗生剤をニボシとまぜて朝晩のませて、ひたすら寝る日々が2日ほど続きました。
しかしお水飲む以外はほぼ動かず。ご飯はむぎがいるソファまで持って行っていました。介護のような感じですが、おトイレは間違わずしっかりいつものところでしていました。でも力むのが痛そうでした。
からの超回復
なかなか弱っているなあとおもった翌日。なんと机にのって在宅ワークを堂々と邪魔する (犬ハラ)くらいにまで回復していました。おそらく前日にお腹のテープを剥がしたおかげで動きやすくなったようです。
のびーもできるようになり、跳躍もできるようになりました。お散歩はまだ早いかなとおもい、いつものピクニックセットをお庭に出したら気持ちよく日光浴していました。
お散歩はまだ早いかなとおもい、いつものピクニックセットをお庭に出したら気持ちよく日光浴していました。
避妊手術にかかった費用
今回避妊手術にかかったのは、3万5千円 (一泊二日)。それにプラスして抜けきっていなかった乳歯3本 (1本千円)をぬいてもらったので、トータルで3万8千円ほどかかりました。
予防や避妊・去勢手術は保険の対象外ですので実費です。決して安くはないのですが、そこまで高すぎるわけでもなく、散々家族会議を重ねた結果ですので、良い先生に巡り会えて無事手術を終えられた安心感のほうがおおきかったです。
術後服について
エリザベスカラーがあまりに苦しそうだったので、術後服をあわててAmazonで購入。しかし着せてみたらなぜかムッチムチに。術後服だから仕方がないのかなとおもったのですが、よくよくみたら間違ってxxsを購入していたらしく、あわてて買い直しました。(1,000円前後と安価でした)
(1着千円くらい)
具合悪いなかごめんよ… しかし傷を舐め舐めしたり、カキカキすることはなかったので結局お庭に出るときに使う普通の服と化しました。術後服を買うか否かは、わんちゃんが傷を舐めるか確認してからでも遅くないようです。
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まとめ
というわけで、今回の避妊手術にかかった費用は、3万8千円。
- 健康に長生きしてほしいという観点から手術を決め、
- かかりつけの動物病院で診察後、予約
- 当日朝ご飯抜きで病院へいき、そのままお昼に手術
- その夜は入院して様子をみてもらい、翌日退院
- 約7日後に抜糸して無事終了
術後2,3日はほぼ寝ておりましたが、その後は寝ていた分を取り戻すかのように小怪獣にもどり暴れまくっていました。
3週間たった今ではもうすっかり元通り、お腹の傷もかさぶたとなってほとんど消えてきました。もちろん避妊手術で病気が完全に防げるというわけではないですが、少しでも健康で長生きしてほしいなという想いでの手術でありました。
無事におわってほっとしました。
そして本人はというと、そこまで何も考えていない様子なのでした。
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